住宅購入とお金の本
特集18住宅ローン
借入先を決める基準は金利だけではありません!
銀行の選択には保険(団体信用生命保険)を視野に入れて
いくつかの銀行を比べて、『A銀行よりB銀行の方が金利優遇が良いので、B銀行の方が得をする』というように金利のみを基準に住宅ローンの申し込みをする銀行を決めている人がいます。しかし金利だけで選ぶのが本当に正しいのでしょうか?
住宅ローンを受ける際には『団体信用生命保険(略称、団信)』の加入をします。そこでこの団信にポイントをあてて住宅ローンについて考えてみようと思います。
団体信用生命保険とはどんな保険?
住宅ローンを受けるときには一家の主(債務者)が亡くなった場合に、後に残った家族がローンの債務で困らないように自動的に付けられているる保険があります。これが団信です。しかし住宅金融支援機構の『フラット(35)』には、自動的に団信は付加されません。この場合には保険料を別に払って任意で加入する必要があるので、ここでの比較対象からは除いて考えます。
団信は自動的に付加される保険ですので、一般的に保険料を負担するのは銀行になります。つまり保険料を別に支払う必要はありません。また普通生命保険では被保険者の年齢、性別、または職業により保険料が決まりますが、団信では保険料は全て一律となっています。つまり少ない保険料で大きな保証が期待できるのです。中にはマイホームの購入時に今まで加入していた保険の死亡保険額を下げる人もいます。その低くなった保険料で違う保険に加入したり、もしくはその差額で貯金ができるからです。