住まい探しのよくある質問
親からは、建売り住宅って手抜き工事とか大丈夫なの?と心配されています。 親が若かりし頃買った住宅で実際に不具合があった経験からのアドバイスだと思うのですが、実際はどうなのでしょうか?
現代の新築住宅を取り巻く環境が昔とは違います。
手抜きをして信用を失くし、商売ができなくなるくらいなら、真面目な仕事をした方がメリットも大きいと考える業者が市場を支配しています。
昔の建売り住宅ではあったようです。
火打ち梁や火打ち土台、小屋組みの雲筋交いなどを取り付けないといったケースはよく見受けられたという話しも聞いたことがあります。
しかし、時を経る毎に厳しくなってきたお客様の目や、建築基準法の度重なる改正、住宅の品質確保の促進等に関する法律の施行により、建物の基本構造部分はお引き渡しから10年間、自社で保証しなければならなくなりました。つまり、新築住宅を取り巻く環境が昔と変わって様変わりしたということです。
阪神・淡路大震災を教訓に、以降の建売り住宅はベタ基礎が標準採用され、基礎と土台・柱が地震によって外れないようにアンカーボルトだけでなく、ホールディング金物や筋交いプレートなどの金物を多用することにより耐震性能を大幅にアップさせるなど、お客様の目に触れないところで進化が進んでいるというところが実際です。
施工についても、以前は形ばかりの検査が見受けられていたものが、実効性のある検査が行われるようになったこと、建物完成時の検査済証を取得することが常識となったこと等々、施工・検査の両面において格段に進歩しています。
今は、つまらない手抜きをして全ての信用を失くし、商売ができなくなるくらいなら、真面目な仕事をした方がメリットも大きいという前向きな考え方をする業者が市場を支配しているとお考え頂ければと思います。昔のイメージとは大分違っているというのが現代の建売り住宅です。