マンガで分かる!住宅購入お金の失敗例10
ケース7「地盤調査」や「改良費用」が総費用に含まれていなかったため、予算が足りなくなってしまった!
NEXTケース8:住宅財形がすぐに解約できず契約時の手付金を引き出せない!
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川崎市N様のケース
半年前から住宅探しをスタートさせたN様。最初はハウスメーカーの住宅展示場などに足を運んでモデルハウスを見学していたそうですが、結局はご実家の建築に携わったハウスメーカーに新築を依頼するようにしたそうです。新築の場合はまず土地探しから始める必要がありますからハウスメーカーが提携している不動産会社を通して土地探しをしていたのですがなかなか見つからず、弊社の未公開物件にインターネット上からお問い合わせをいただきました。
N様の総予算は5,000万円ということでした。ハウスメーカーの建物代が2,400万円ということだったので土地代は2600万円ということになります。3週ほど土地見学に足を運んでいただき、その後お気に入りの土地を見つけることができたのでそのまま契約という流れになりました。
すべて順調だと思われていたN様ですが、その後N様からの連絡でハウスメーカーが出した見積もりには「地盤調査費用」と「調査に基づく地盤改良費用」の2つが含まれていなかったという事実が発覚したのです。N様から見積書を見せてもらうと確かにこの二つの費用については別途という書き方をされていました。
地盤調査や改良は土地を購入したあとに行うのが普通ですし、調査を行わないことには金額を算出することができないため別途となることが多いのは事実です。弊社をご利用いただくお客様には金額を見積もりに多少上乗せして、総費用とのズレが少なくなるよう注意していますが、ほとんどのケースにおいて土地の改良費用は必要となるため頭の片隅に入れておく必要があります。
N様の土地に関しては改良費用が約150万円ほどはかかってしまうだろうということが判明しました。先ほども言ったようにN様の総予算は5000万円ですから、資金調達が厳しくなってしまいます。
【担当させていただいたFPより】
N様がご依頼するハウスメーカーの下請けをしている工務店と弊社は過去に取引実績があったため、そこから直接工務店へ依頼してみてはという提案をさせていただきました。見積もりを出してもらうと予算内には収まるようになりましたから、無事に工事をスタートさせることができました。
見積もりの金額や内訳については工務店やハウスメーカーによって変わってきます。また、今回のケースのように後から想定外のお金が必要になるということも珍しくはありませんから、しっかりと見積金額や内訳についてチェックしておくことが重要です。これから住まい探しをスタートさせる方や、新築の注文住宅をハウスメーカーで建築するという方はこのようなケースもあるということを頭の片隅に入れておきましょう。