マンガで分かる!住宅購入お金の失敗例10
ケース2やっとお気に入りの物件に出会えた!なのに、手付金が下ろせず先を越されてしまった
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川崎市T様のケース
昨年ご結婚なされたT様は年末にお子さんが誕生するということもあり、それをきっかけに新居探しをスタートしました。
横浜エリアを中心に当初は新居探しを考えていましたが、奥様のご実家が川崎市ということもあって弊社に足を運んでいただけたのです。
約30件ほどの物件を検討され、最終的には川崎市内にある奥様のご実家近くの物件を購入していただいたのですが、契約した後「実は横浜で新居探しをしているときに気に入った物件を見つけることができたのですが、タイミングが合わず購入できませんでした。」という驚きの告白を受けました。
なんと、T様は横浜エリアで物件探しをしているときに「この家で生活してみたい!」と思える物件を見つけていたそうです。その物件を見学したのが週末の土曜日で、翌日の日曜日に周辺のロケーションや災害調査などを行って特に問題点がなかったため、
「この物件が欲しいのでお話を進めてください」
とお伝えしたそうです。しかし、売主のほうからは、
「100万円の手付金が契約に伴って必要となります。手付金を用意できた方から優先的に契約を進めていくようにしています。」
との返事が。
当時T様は一つの銀行口座ですべての資金を預金していたようで、一日にATMから引き出せる限度額も50万円に設定していました。つまり、一日で手付金となる100万円を用意することができないので、とりあえず日曜日に50万円を、翌日にまた50万円を引き出して
「手付金を用意することができました!」と不動産会社に連絡したそうです。すると、
「T様、大変申し訳ありませんが、売主の方が昨晩別の方と契約をしてしまったそうです。」
との返事が。
つまり、ほかのお客さんがT様より早く手付金となる100万円を用意していたのです。これにはT様もさすがにがっかりしてしまったそうで、一度住宅探しをストップしようかとも思ったみたいです。でも、せっかく始めたのだからこのまま頑張って探してみよう、と思い立って弊社にお越しいただいたということです。
ご契約いただいた物件の手付金は100万円ですが、今回は銀行口座から50万、タンス預金から50万円だったそうですよ。
【担当させていただいたFPより】
手付金の金額は売主によってまちまちですが、だいたい100万円~物件価格の5%が相場となっています。いつ理想的な物件と運命の出会いを果たすか分かりませんから、このような事態に直面しても何とかなるように複数の銀行口座に資金を分けて管理することをおススメします。T様のように銀行口座と自宅のタンス預金に分けて管理するというのも良いかもしれませんね。せめて100~150万円くらいはスピーディに下せるようにしておきたいものです。T様のような悲しい思いをしないように、ここでお伝えした内容をぜひ頭の片隅に入れておきましょう。