マンガで分かる!住宅購入お金の失敗例10
ケース3中古で買った戸建てから雨漏りが……。補修費用は負担してもらえない!?
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世田谷区S様のケース
2年前に現在のご自宅を購入されたS様は、横浜市で10年ほど生活していたものの結婚やご出産をきっかけに新しい住まい探しをスタートさせたそうです。都内の企業に勤めているということ、世田谷区に奥様のご実家があるということから世田谷区で新居を探し、その結果現在の住宅を見つけたみたいです。だいたい10件ほどの物件を見学したみたいですね。
新居を購入するための資金については奥様のご両親から多少の援助があったそうです。ただ、東京世田谷区の不動産物件は非常に高価ですし、当初新築物件を探していたもののやはり中古に考え直したそうです。結局S様が購入したのは築28年の中古物件でしたが、ちょっとした庭もついているということで気に入ったみたいですね。決め手となったのは「庭があるから家庭菜園も楽しめる」ということだそうです。
そんなお気に入り物件を手に入れることができたS様でしたが、去年自宅の二階居室天井に雨漏りをしている箇所があるのを見つけました。不動産会社に連絡したものの「中古住宅に関しては基本的に保証がありません。お客様のほうで修繕していただくことになります。」と言われてしまったそうです。結局リフォーム会社を自分で探し修理や点検をしてもらったのですが、この先いくらメンテナンス費用がかかるのだろうと不安になったS様は新築への住み替えも視野に入れて弊社に相談に訪れたのです。
現在における新築住宅は雨水の侵入を防ぐ部分や基本構造部分について10年の保証が設けられています。これは法律で定められています。しかし、中古住宅の場合は2年、売主が個人の場合だと3ヶ月、もしくは保証なしというのが一般的なのです。
S様が購入された中古物件は築28年でしかも個人の売主でしたから瑕疵担保免責となっていたのです。
【担当させていただいたFPより】
弊社がS様にご提案させていただいたのは、
1)今住んでいる家を売って新築物件に買い替えしたケースにおけるライフプラン。
2)買い替えなしでメンテナンスを続けつつ将来的な買い替えを視野に入れるライフプラン。
の二つです。
住み替えするケースだと住宅購入にどれくらいの資金をかけるのか、現在住んでいる家はどれくらいで売れるのか、今の家に住み続けるケースだとメンテナンス費用をどのように積み立てていくのか、建て替え時期・予算など深いところにまで提案いたしました。
結局3階建ての庭なし物件となってしまいましたが、世田谷区内の新築物件に引っ越しすることができ今では快適な日々を送られています。また、半年に一度は資金計画やライフプランの作成などをサポートさせていただいています。
中古住宅購入においてはコンディションによってメンテナンス、もしくは建て替え費用なども視野に入れなくてはなりません。保証有無や期間、購入時の年齢などによってもプランは変わってきますから注意が必要となります。ご購入前にライフプラン等で収支バランスを確認しておくことが基本ですから覚えておきましょう。中古住宅ならお気に入りの物件を安価で手に入れることもできますが、いろいろと考慮すべきポイントもあるということは覚えておいてください。今後住まい探しをスタートされる方は参考にしてくださいね。