マンガで分かる!意外な後悔10
ケース5戸建からマンションへ住み替え。固定資産税が下がると思ったのに・・・
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去年の年末、40年住んでいた戸建てを売却し、駅近くのマンションを購入しました。夫は当時66才。定年退職し、2人の子供も独立し結婚。長らく住んでいた戸建ては約150㎡の敷地に大型4LDKの間取りで、2台のカースペースと広いお庭が自慢の家でしたが、夫婦二人で使うにはあまりにも土地と建物が広すぎるのと築40年という建物の老朽化、また老後の生活も考えてランニングコストとなる固定資産税などの税金を少しでも減らしたいという思いがあり、比較的築年数の浅い間取りの小さなマンション(築6年 2LDK 約55㎡)に住み替えました。
「ここなら駅に近いし広さだって二人なら十分だよね。固定資産税も前の家より安くなるだろうから、その分で旅行でも行きましょうよ!」
と妻も満足顔。第二の人生をこのマンションでスタートさせたのでした。
そして今年の5月、妻の誕生日が5月なのでそのお祝いもかねて箱根へ1泊2日の旅行へ行き、帰ってきたときにポストを除くとちょうど固定資産税の請求書が届いていました。なにげなく開けて金額を見た妻があわてた表情で、
「ねぇねぇ、ちょっと見てよ!前に住んでいた家より固定資産税が高くなってるんだけど!!」
「え、そんな訳ないだろ。マンションだから土地は共有だし、何より床面積だって前の半分以下だぞ?」
と思いながら請求書を見ると、金額は15万円。以前の家は約10万円だったことを考えると約1.5倍・・・。何かの間違いだと思い、税務署に確認してみると思わぬ答えが・・・。
「戸建ては土地にかかる税金の割合が大きいですが、土地については課税標準額の1/6が税額となるので、減税される部分が大きくなります。建物は・・・築40年だとほぼ課税されませんね。それに対しマンションは、建物への課税が大半を占めています。土地は共有なので減税を受けられる部分が少ないのですが、建物が鉄筋コンクリート造なので評価額が高くなり、かつ減税されないので、課税標準額を基準にそのまま計算されます。築6年と年数も浅いので、建物の価値がまだかなり残っているのも税額を高くする原因です。この辺の理由で間取りが狭くてもマンションのほうが税額が上がってるんではないでしょうか」
とのこと。固定資産税が下がることを見込んでいたので、今回の旅行もちょっと高めの旅館に泊まったのに、これでは本末転倒。
「せっかくランニングコストを削減するために間取りの小さいマンションに引っ越したのに・・・」
このままでは来年の箱根旅行が「日帰りツアー」になってしまいそうです・・・。