マンガで分かる!返済困難に陥るケース6
ケース2 教育費が思ったよりかかる……。住宅ローンと併せて家計を圧迫!
NEXTケース3:家族の介護のために仕事ができなくなった場合
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3人の子供たち・・・こんなに教育費がかかるなんて
当社に足を運んでいただいたB様が最初に相談されたのがご自宅の売却についてでした・・・。
6人兄弟の3男として育ったB様はご兄弟やご両親と楽しく助け合いながら育ってきたということもあり、「家族は多いに越したことはない」という考えの持ち主でした。30歳でご結婚されたB様は3人のお子さんもでき、誰もがうらやむような幸せな家庭を築くことができましたが、住んでいたアパートが手狭になったため新築一戸建ての購入を考えるようになったのです。
子供の教育費のことなども考えながら不動産会社に相談し、無理のない資金計画についてアドバイスをしてもらったようです。「毎月12万円くらいの住宅ローンが普通です」との言葉をうのみにしてしまい、まったく疑うこともなかったB様。なお、お子さんたちの意見を尊重した結果、
長女:私立高校、私立理系大学 教育費総額:1,440万円 ※小中学校は公立
長男:公立高校、私立理系大学 教育費総額:1,270万円
次男:私立高校、私立文系大学 教育費総額:1,240万円
全員の教育費総額:3,950万円
当然ですが子供が成長するにしたがって教育費が家計をどんどん圧迫してきました。大学の教育費が必要となるころには年間にして450万円ほどの費用も必要となり、気が付くと借金でやりくりしているような状態に陥っていたのです。
相談を受けたFPの対応-賃貸物件として貸し出す
売却ということでしたが、それよりも賃貸物件として貸し出すのはどうかとご提案しました。
理由は二つほどあり、一つ目の理由としては住宅ローンの支払いがすでにそのころ滞っていたからです。
支払いの遅延が起きているという時点でB様の信用情報には傷がついていますし、新たな借り入れを行うのは難しい状況です。しかも、売却してしまうと二度と自分の家を手に入れることができないという状況に陥ってしまう可能性すらあるのです。
二つ目の理由ですが、B様が売却しようとしていた物件は神奈川県北部での人気の沿線に属する物件でしたから、賃貸物件として貸し出して利益を上げるには絶好のロケーションだったのです。需要があるため空室リスクも最小限に抑えることができますし、住宅ローンの支払額より高い家賃で貸し出すことに成功したので余ったお金を返済に回すことができたのです。
今回提案させていただいた方法が一時の支払い過多を乗り切り自宅を手放さないで済む最善の方法だったと言えます。
FPからの助言
教育資金と住宅資金、老後資金の三つを人生の三大支出と呼びます。B様のケースだと教育と住宅についての比重を大きくしすぎてしまったために起きた悲劇と言えるでしょう。収支のバランスを乱してしまったことが今回のような悲劇に見舞われてしまった理由と言えます。
現在では多くの金融機関が教育費を考慮したうえでの貸出額を算出していますが、やはりこれは支払えなくなる方が多かったことを裏付けているといえるでしょう。ただ、現在でも教育費など考慮せずに算出する金融機関はありますから注意しなくてはなりません。収入は少なく支出は多めに想定して人生プランを考えることが大切なポイントです。後悔することのないよう、余裕ある人生プランを立てるためにもぜひ弊社でお気軽にご相談ください。最善と思えるアドバイスをいたします。